南牧村

南牧村は、群馬県の南西部に位置し、周囲を1,000m前後の山々が囲み、村のほぼ中心を流れる南牧川とその支流に沿って集落が点在しています。南牧三名瀑(三段の滝、線ケ滝、象ケ滝)など多彩な滝や美しい渓谷に恵まれ、四季を通してアウトドア活動を満喫できます。村では、村外の人が地域住民と交流を図りながら、自然なかたちで移住・定住へと進んでいただけたらと願っています。まずは気軽に村を訪れ、ゆるやかな交流から始めてみませんか。

大切な…と スローライフ してみませんか

働き場の確保を 最優先

南牧村長 長谷川 最定
長谷川最定村長

南牧村は農村の文化、伝統を大切にしています。

現在の過疎化、人口減少問題については苦戦しています。都会は、雇用環境、ショッピング、通院と利便性が高く多くの人々が生活しています。一方私たちの村は、コンビニもなく都会と比ベたら利便性に劣っているかも知れません。しかし農村の生活は都会にはない良い面が沢山あります。都会では決して味わえない時間のながれの中で村民は皆元気に希望をもって生活しています。

これからも村民の誰もが「住み慣れた地域でいつまでも生活できるむらづくり」を進めてまいります。

そのためには働き場の確保が最優先されます。安定した収入の得られる職場を引き続き提供して行きます。本年4月から本村で働き始めるUIターンの若者は7名です。このように今後も若者、中高年層が希望する職種を提供してまいります。

近年は、農村回帰ブームや若者の働き方の変化から、移住者も少しずつ増加しています。是非一度お立ち寄りください。UIターン、農村での生活に興味がありましたら、気軽に私に声をかけてください。心よりお待ちしています。

子育て 支援
  • 保育料無料
  • 学童保育利用料無料
  • 字校給食費無料

他にもきめ細やかな支援で子育てを応援しています。

定住 促進
  • 結婚祝い金等各種祝金制度
  • 古民家を改修した住居の提供

移住者のニーズにあった手づくりの支援をしています。

自分も 輪の中に 入りたいと 思った

植田 初美さん(37) 移住
「移住してきた若い仲間と交流を深めている。南牧の魅力に取りつかれる若い人は多い」。 自作のピクルスを手に笑顔を見せる植田さん

初めて南牧村を訪れたのは2015年の春。カフェを始めた女性、自然農法に取り組む男性と話すうちに「やるべきことをしっかりやっているという印象を受け、自分もその輪の中に入りたいと思うようになりました」と話す。県内の病院で管理栄養士として働いていた。南牧村に興味をもったのは「夢を実現させようという若い人が県外から南牧に移り住んでいる」という母の言葉がきっかけだった。

週末に村を訪れ、さまざまな手伝いをするようになった。収穫した野菜を手に取り、口にすると、とてつもないエネルギーを感じた。この野菜を使って作りたいと思うものがどんどん広がり「自分にしかできない何かが作れるのでは」との思いが強まった。

1年たった昨年4月に移住。村の制度を活用し、古民家で暮らす。今は、村民が使える農産物加工施設で旬の野菜を使ったピクルスやジャムなどをつくる。女性の生産組合「かあちゃん本舗」にも所属。しそ巻きやおやきなど、村に昔から伝わる味を受け継ぐ。商品は、道の駅などで販売。お客さまの「おいしい」の声は何よりのやりがいだ。管理栄養士という立場から「南牧産のおいしさと一緒に、栄養のことも伝えたい」。「私たちが作ったものをきっかけに、少しでも多くの人が南牧村に興味を持ってくれたら」。植田さんの夢は広がる。

時間がゆったり 流れている

岩井 麻希さん(30) Uターン
「最近の関心は南牧の山。山の手入れは、地球環境保全に欠かせない。南牧に住んで広い視野でエコを考えるようになった」と話す岩井さん

南牧村で生まれ育った岩井さん。仕事の関係で実家を離れ、県内を拠点に都内にも出向く日々を8年間送った。昨年春、故郷に戻り、村の介護施設に勤務している。好きな調理を生かして、入居者の食事作りをする傍ら、シーツ交換などにも携わる。「入居者の皆さんと関わることが楽しくうれしい」と目を輝かせる。

久しぶりに南牧で暮らして感じたのは、時間の流れの違い。「外にいたときは、いつも何かに追われている感じでしたが、南牧では忙しくても、どこか心穏やか。時間がゆったり流れている」と満足そう。南牧以外の場所を知ったことで「今まで当たり前と思っていたことが、いかに恵まれているかに気づきました」。名勝「蝉[せみ]の渓谷」が大の散歩コースというぜいたくな場所で暮らす。道を歩けば誰もが気軽に声を掛けてくれ、畑では自然の恵みが凝縮された野菜が実をつけている。「どれも南牧でしか味わえない貴重なものと分かりました」とにこやかに話す。


「移住してきた同年代の人の存在も大きな刺激」と岩井さん。彼らと話す度に、気づかなかった南牧の魅力を逆に教えてもらっている。「村外から来た人ともっと意見を交わし、南牧ならではの良さをさらに見つけたい」と笑顔を見せた。