藤岡市

関越自動車道、上信越自動車道と2つの高速道路網を持ちながら、豊かな自然とあたたかな人たちとの触れ合いで田舎暮らしを満喫する移住者が増加中。2020年度には花と緑のぐんまづくりのメイン会場となり、藤岡インターチェンジ西産業団地の分譲も予定。ますます活気に満ちた市へと成長を遂げる。

藤岡市

山あいで紡ぐ 独自の音

山猫バイオリン工房
金子 斉一郎さん
=藤岡市三波川

山あいにたたずむ木造校舎。映画のワンシーンのような風景の中に、重厚な弦楽器の音が響く。この音を紡ぎ出しているのが、山猫バイオリン工房の金子斉一郎さん(33)=写真。機械工学を専攻していた大学時代、路上で耳にしたバイオリンの音に強く引き付けられた。卒業後、弦楽器製作学校に入学。製作と修理を学び、都内で仕事に没頭した。

仕事で疲れた心身を休めようと、知人を頼って藤岡にやって来たのは2年前。同じように移住してきた外国人アーティストや、ギャラリーカフェのオーナー夫妻と知り合い、意気投合。地元に住む熟練の大工や仏師との交流を通して、彼らの技術を学び、製作に応用することで仕事の奥行を深めた。英気を養い、仕事の再開を考えたとき、選んだのが藤岡で送る毎日だった。

群馬交響楽団、ジュニア楽団とオーケストラが盛んな群馬県。ニーズを考え、県内都市部にサテライトオフィスを、と考えたこともある。しかし「ふらりと立ち寄りがたいこの距離が、自分の愛する楽器を託してくれる人を呼ぶ」と感じ、藤岡で続けることを決めた。時折、クラシック大国であるオーストリアの工房でも修理の仕事に携わる。インターネットで海外とも簡単につながる。その点では距離による不便さは感じない。

今の工房より少し下った場所に、新たな工房兼自宅を改装中。「弦楽器の魅力を広めたい」と穏やかに展望を語った。

花と緑のぐんまづくりは、2008年に開催され、好評を得た「全国都市緑化ぐんまフェア」の理念を引き継ぎ、花と緑あふれる、活力ある美しい県土・地域づくりを推進するための事業です。

毎年、群馬県と市町村の協働で「花と緑のフェスティバル」を実施。2020年は藤岡での開催が決まっており、今年の春には県内初となるプレイベントを予定している。ふじの咲く丘や藤岡市中心市街地などを会場に、市民総出で花満開のまちと楽しさいっぱいのイベントを演出、全国からの来場者をお迎えする。

■5月11日(土)、12日(日)、 18日(土)、19日(日)
会場:ふじの咲く丘
▶ステージイベント 花の教室
ハンギングバスケット作り
■5月18日(土)
会場:みかぼみらい館大ホール
▶市民カラオケ大会(出場者60人を予定)
※詳細は決まり次第、ホームページ、ポスター、チラシなどで紹介。

藤岡IC西産業団地

雇用創出を後押し

関越自動車道、上信越自動車道の高速交通の結節点に位置する藤岡市。その北西部に計画されているのが「藤岡インターチェンジ西産業団地」。名称からもイメージできるように、上信越自動車道「藤岡インターチェンジ」からわずか2.4kmと至近で、東京から約1時間、中部圏や近畿圏、東北圏へもスピーディーにアクセスできる。製造や物流の拠点に最適だ。団地全体の面積は、約19万3000平方メートル。現在、造成中で2020年度末の分譲を予定している。

市内ですでに稼働している製造業や運送業、倉庫業などと協力すれば、効率よい事業展開が期待できる。雇用創出を力強く後押しすることにもつながる。

心豊かに暮らせるまち

藤岡市長 新井雅博
藤岡市長  新井 雅博

藤岡市は優れた高速交通網、豊かな自然を有する都市です。この素晴らしい特長を生かして、充実した産業基盤の構築、子育て・教育への支援などを実行し、すべての人が心豊かに暮らせるまちづくりに取り組んでいます。

本年は、花と緑のぐんまづくりのプレイベント、群馬県一を目指す市制施行65周年記念花火大会などを予定しています。市民を巻き込んだイベントを通じて地域コミュニティの充実を図り、郷土への誇りと愛着、まちづくりへの参画の機運を醸成したいと考えています。

明るく元気な藤岡、花と緑と笑顔にあふれる藤岡の魅力を発信し、さらに躍進する藤岡を目指して、市民との協働の先頭に立ってまい進します。

定住支援事業
  • 小中一貫教育
  • コミュニティ・スクール
  • 子どもと障害者などへの医療費助成
  • 子育て応援券
  • 遠距離児童・生徒の通学費補助
  • 空き家バンク制度
  • 多世代ファミリーの同居支援増改築費の補助