榛東村

「子どもに夢を みんなに福祉と安心を」を第一に、子育て支援に力を入れる榛東村。榛名山の東麓の豊かな自然、近郊の前橋市、高崎市、渋川市のベッドタウンとして発展してきた。抜群の環境の中で、思う存分スポーツなどに打ち込んで成果を挙げる子どもたちが増えている。躍動する榛東村の子どもたちの姿に迫ってみよう。

ゴルフで世界一に 榛東北小3年 星野煌貴こうき

ゴルフ好きな曽祖父の影響を受けた星野君が、競技を始めたのはなんと1歳半。初めてクラブを握った時から、スタイルが整っていたという。今では毎日の放課後練習に加え、週末はコースで実践練習、そして全国各地で行われるジュニアゴルフ大会に年間十数試合出場する。ゴルフの魅力は、「自然の中で虫を探しながらプレーできるところ」。昆虫が大好きな〝野生児〟の一面ものぞかせる。国内大会で優勝し、アメリカで開催された世界ジュニア戦への出場経験も持つ。「好きな選手はタイガー・ウッズ選手。夢は世界一のプロゴルファーになることです」

悲願の関東大会出場! 榛東中新体操部 榛東中3年 萩原乃愛のあさん 福田恋菜ここなさん

関東大会出場をかけた新体操県大会の団体戦。完ぺきではなかったものの、声を掛け合って立て直した。4位に滑り込み、先輩から後輩へと受け継がれてきた目標、関東出場切符を手にした。実に15年ぶり以上の快挙。出場した福田さんは「普段の練習から、目標をみんなで常に共有して取り組んだ」、萩原さんは「ミスがあっても乗り切ることができたのは、チームワーク力のたまもの」と語るように、団結力の強さが真骨頂だ。この伝統は、後輩たちにも受け継がれていくだろう。

夢はオリンピック出場 榛東北小6年 加藤椿つばきさん

「格好良さに引かれて始めました」と話す加藤さん。小学1年のときからBMXに打ち込み、3年からはジャパンシリーズなどレースに参戦。世界選手権出場を決める大会で、これまで2回優勝し、5年の時にはアメリカでの大会に出場した。「小さなコブが連続する直線での加速が得意です」とアスリートの表情で語る。自分で課題を見つけ、日々克服に力を入れる努力家だ。「中学2年で世界選手権に出場して優勝、そして2028年の五輪に出場したい」。昨年度、村が導入した学校でのオンライン英会話も、「海外選手とコミュニケーションに役立つ」と喜んでいる。

ダンスで自己表現 を追求 榛東北小6年 深津愛音りのんさん 木村彪大ひょうだい 木村彩華いろはさん

「しんとうダンス教室」では、3歳から小学校6年生の75人が、週1回ヒップホップダンスの練習をし、村のイベントなどで日頃の成果を披露している。「引っ込み思案の子どもたちでも一歩踏み出せるような環境づくり」という方針どおり、最初は表に出ていくようなタイプではなかった深津さん、木村君、木村さんら3人も今では「人前で踊ることが恥ずかしくなくなった」「学校でも積極的に動けるようになった」と口をそろえる。「Get Wild」(TMネットワーク)や安室奈美恵の曲などにも取り組み、「楽しむ」ことを大事にしている。

自然の中で 子育てや交流 千葉友亮ゆうすけさん 紗代子さよこさん みどりちゃん しおりちゃん

約3年前に榛東村に家を新築し、移住した千葉さん家族。夫妻双方の職場に近く、前橋、高崎、渋川などにも近いフットワークの良さに引かれた。「子どもを自然の中で育てたい」という思いにぴったりな地であることも大きな要因。千葉家の周囲は森林に囲まれ、庭からの眺めも開放感たっぷりだ。ウッディな造りの新居は、アウトドア好きの千葉さん家族に似合ったたたずまい。

「子育て環境は最高です。特に月1回の『すくすく教室』が役立っています。同じ年齢の子どもを持つママさんたちと知り合い、親しく交流するようになりました」という紗代子さん。「教室をきっかけに父親同士も仲良くなり、交流が広がりました」と友亮さん。ここで知り合った友人家族と、芝生を敷き詰めた庭でキャンプやバーベキューを楽しむ時間が何よりの幸せだ。「子どもたちがもう少し大きくなったら、創造の森(榛東村上野原)でもキャンプを楽しみたいですね」

「あったらいいね」 をカタチに ママボランティア ほっこりん

村の主婦らでつくる子育て支援団体「ママボランティアほっこりん」(福島依里代表)。「子育て中の人が息抜きできる場所を」と、イベント「しんとうママフェス」や、幼稚園で使う手作りバッグ教室などを開く。福島代表の声かけに応じた瀬川知香さん、小川千恵さん、小池香織さん=写真左から=らが中心となって活動する。

ママフェスは日用品や飲食物を販売するブース出店や、トークショーなど盛りだくさんのイベント。来場した人が、翌年に出店者側で参加することもある。5年目を迎えた現在では、大学生や高齢者を巻き込んだ異世代交流の場に成長した。「知り合いの輪が広がり、主婦が社会とつながる機会にもなっている」。また、役場を会場として使えるなど、行政の支援にも感謝する。「コンパクトな村だからこそ、企画したことが実現できる。ずっと住んでいたい、と思う」

家庭教育支援に貢献したとして今年3月、文部科学大臣表彰を受けた。「村の暮らしを楽しむために、『あったらいいね』をカタチにしてきた。今後も細かいニーズに対応していきたい」と意気込む。

ICT教育
タブレット70台導入

情報化社会の進展を踏まえ、本年度、村内小中学校全教室に無線LAN環境を整えるとともに、各小学校には70台のタブレットとワイヤレスプロジェクターを導入し、ICTを効果的に活用した授業を実施しています。

ICTの活用により、分かりやすく楽しい授業づくりを進めるとともに、主体的・対話的な学びを実現し、思考力・判断力・表現力等の着実な育成を図ります。来年度は、中学校へ導入する予定です。

子育てするなら榛東村!
  • 園児から中学生までを対象に第3子目以降の保育料と給食費を無料化(制度の適用には条件あり)
  • 子育て支緩センター事業、一時預かり・延長保育・病後児保育の実施
  • 育児相談・育児教室を実施(すくすく教室など)
  • 任意予防接種費や不妊・不育症治療費を助成
  • 「予防接種ナビ」で事前に接種スケジュールを通知
  • 産前・産後サポート事業の実施
  • ファミリーサポートセンター事業の実施
  • 全ての子どもの給食費10%カット
  • 「ぐんぐん土曜塾」と「放課後わくわく教室」の実施
  • 子育て応援イベント「しんとうママフェス」の実施
  • オンライン英会話授業の実施
  • 通学路見守り・防犯カメラ設置事業